太陽光発電システムは、電気代の高騰などで設置を検討する方が増えています。

ただ「太陽光発電には騒音トラブルがあって、日常生活に支障はないの？」など心配に思ったことはありませんか？

本記事では、太陽光発電システムにおいての「騒音」について詳しく解説します。

太陽光発電システムの騒音の種類や対策方法が分かるため、安心して太陽光発電システムを設置できるようになります。

太陽光発電を設置すると騒音がする？

太陽光発電システムを導入するために必要な機器として太陽光パネルをご存じの方は多いと思いますが、パワーコンディショナという機器も設置が必要になります。

パワーコンディショナは、太陽光パネルから発電した直流の電気を家庭で使うことのできる交流の電気へ変換してくれる機器です。

このパワーコンディショナが動作する際に「モスキート音」が発生します。

モスキート音とは蚊が飛ぶ時の羽音のような17kHz（17,000Hz）前後の高周波音のことで、不快に思う方も少なくありません。

パワーコンディショナから発するモスキート音が、「太陽光発電には騒音トラブルがあるんじゃないか」と言われる原因です。

また、他にも太陽光発電を設置する時や、メンテナンス時には作業音が発生してしまいます。

近隣住民には事前に配慮する必要があるため、太陽光発電から発する「音」について詳しく知っておくようにしましょう。

太陽光発電に関連する騒音の種類

太陽光発電から発する騒音は、具体的には3種類あります。

・設置時の騒音

・運転時の騒音

・メンテナンス時の騒音

それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1.設置時の騒音

太陽光発電を設置する際には、大きな音が発生します。

住宅の屋根に設置する場合、高所での作業になるため足場を組み立てたり、屋根材の種類によっては屋根に穴を開ける必要があるためドリルを使用します。

特にドリルの音は90デシベル以上で、聴覚に悪影響が出る可能性があると言われている85デシベルを超えるため、近隣住民への配慮が必要です。

2.運転時の騒音

太陽光発電で騒音トラブルとなりやすいのが、運転時の音になります。

原因は、パワーコンディショナが動作する時に発するモスキート音です。

30デシベル前後と普通に生活する分には気にならない程度ですが、感じ方は人それぞれです。

パワコンが動作するのは太陽が出ている間だけなので夜間や雨の日は発生しないですが、十分に配慮しないとトラブルに繋がる可能性があるため、気を付けるようにしましょう。

また、パワーコンディショナは運転開始時に「カチッ」というスイッチ音がします。

人によってはこのスイッチ音で目覚めてしまうこともあるため、設置場所はよく考慮するようにしましょう。

3.メンテナンス時の騒音

どこまで定期点検をするかにもよりますが、足場を建てて太陽電池の点検や取付金具のボルトの締め込みチェックなどをする際は騒音をケアする必要があります。

また、作業員の話し声がストレスに感じる方もいるため、近隣住民には事前に配慮しなければいけません。

しかし、騒音トラブルを恐れてメンテナンスを怠ってしまうと、太陽光発電システムの故障の発見ができなかったり、十分な発電パフォーマンスを得られなくなってしまいます。

パワーコンディショナも故障すると「ブーン」などの異音を発することもあるため、定期的なメンテナンスはしっかり行うようにしましょう。

太陽光発電設置時の騒音対策の具体的な方法

では、太陽光発電の騒音トラブルはどのように対策すればいいのでしょうか。

・設置前に近隣住民への説明

・パワコンの設置場所の選定

・計画的なメンテナンス

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1.設置前に近隣住民への説明

設置工事は大きな音を発しストレスに感じやすいため、近隣住民への配慮は十分に行う必要があります。

太陽光発電設置の工事は、基本的に1日目：足場の組み立て、2日目：太陽光発電の設置工事、3日目：足場解体のスケジュールで行われます。

生活スタイルを考慮して設置業者と工事スケジュールを組み、工事の日程が決まったら近隣住民へ説明し、理解を得るようにしておきましょう。

2.パワコンの設置場所の選定

太陽が出て発電している間はパワコンが動作するため、モスキート音が発生します。

屋内にパワーコンディショナを設置する場合は、リビングや寝室・子供部屋など人が集まる場所は避けた方がいいでしょう。

屋外にパワーコンディショナを設置する場合も壁越しに音が聞こえることもあるため、設置業者と相談しながら設置場所を検討することが望ましいです。

また、屋外に設置する時は自宅への影響だけでなく、近隣住民への影響も考えなければいけません。

隣接する家から距離が近すぎると迷惑をかけてしまう可能性があるため、近隣住宅との距離感も考慮してパワコンを設置することで、騒音トラブルは避けることができます。

3.計画的なメンテナンス

パワーコンディショナが故障すると「ブーン」という異音が発生してしまうため、定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。

工事店によっては設置後、1年・3年など定期的にメンテナンスを行ってくれるところもあります。

設置前に工事店を選ぶ際には、アフターフォローも十分に行ってくれるかどうか確認することが重要です。

騒音トラブルは防げる！太陽光発電は計画的に設置しよう

本記事では、太陽光発電における騒音について詳しく解説しました。

改めて騒音の種類と、対策を確認しておきましょう。

太陽光発電の騒音トラブルになる主な原因は、パワーコンディショナから発するモスキート音です。

騒音レベルの大きい音ではありませんが、音に敏感な方はストレスを感じやすいため、パワーコンディショナの設置場所には注意が必要です。

屋内に設置する場合、寝室や子供部屋など人が長時間滞在する場所は避けた方がいいでしょう。

屋外に設置する場合、近隣住宅への影響を配慮し、設置場所を決めなければいけません。

当社アイデンは、これまで関西エリアでさまざまなお客様に20,000件以上の太陽光発電を設置しております。

太陽光発電システムを設置したいけど、騒音トラブルが心配という方もお気軽にご相談ください。

お客様にとってベストなパワーコンディショナの設置場所を選んで、騒音でのトラブルを回避でき、安心した太陽光発電ライフができるようになります。