電気代の節約のために、太陽光発電システムの設置を検討する方が増えています。
ただ「雨漏りするんじゃないか?」と不安に思う方も少なくありません。
✅本記事の内容
・太陽光発電システムと雨漏りの関係性
・太陽光発電設置の雨漏りの3つの主な原因
・雨漏りは防げる?太陽光発電を設置する際の4つのポイント
・雨漏りが発生した場合の対応フロー
・太陽光発電の設置による雨漏りを防ぐには施工業者の選定から!
本記事では、太陽光発電においての雨漏りについて詳しく解説します。
雨漏りの3つの原因や設置する際の4つのポイント、雨漏りが発生してしまった時のフローが分かるため、安心して太陽光発電を設置でき、快適な暮らしができるようになります。
太陽光発電システムと雨漏りの関係性

まず、太陽光発電システムと雨漏りの関係性について見ていきましょう。
太陽光パネルは屋根に穴を開けて設置する工法が多いです。
✅一般的な屋根材ごとの施工方法
・スレート、瓦屋根 ⇒ 屋根に穴をあける工法
・金属屋根 ⇒ 屋根に穴をあけない工法(穴をあける工法もある)
屋根に穴をあける工法の場合は、雨水が入らないようなコーキング処理が適切に行われていない場合は、雨水が入り込んでしまい雨漏りの原因になります。
そもそも屋根はどのような構造なのか見ていきましょう。
屋根は、母屋の上に垂木が取り付けられています。
垂木が屋根の骨組みになり、その上に野地板、さらにその上に防水シートを張ります。
最後に屋根材を施工することで、屋根は造られています。(下絵参照)

引用:https://kamisei.co.jp/news/52837
屋根は屋根材が一次防水、防水シートが二次防水の役割を果たしています。
しかし、屋根に穴をあける工法の場合で「スレート屋根は野地板へ金具を固定」、「瓦屋根は垂木へ金具を固定」することが一般的です。
太陽光発電を設置しなくても屋根材や防水シートの劣化もあるため雨漏りする可能性は0ではありません。
ただ、太陽光発電を設置する際は屋根へのダメージは避けられないため、よりしっかりとした工事を行う必要があります。
太陽光発電の雨漏りの3つの主な原因

つぎに、太陽光発電の設置では、何が原因で雨漏りが起こってしまうのでしょうか。
✅雨漏りの3つの原因
・施工ミスのケース
・屋根材に合わない金具を使用するケース
・業者の手抜き工事のケース
大前提として、しっかりとした施工店であれば太陽光発電を設置した屋根でも雨漏りをすることはありません。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.施工ミスのケース
1つ目の原因は、施工ミスです。
屋根材・防水シート・野地板、(垂木)まで貫通する場合があるため、しっかりとコーキング処理(防水処理)をしなければいけません。
穴を開けること自体に問題はありませんが、このコーキング処理が行われていなかったり不十分であると、穴から雨水が侵入してしまうため雨漏りの原因となってしまいます。
施工実績の少ない業者に依頼してしまうと、このような施工ミスが発生してしまう可能性があるため、業者選びは慎重に行うようにしましょう。
2.屋根材に合わない金具を使用するケース
2つ目の原因は、屋根材に合わない金具を使用してしまうことです。
各太陽光パネルメーカーでは、屋根材ごとに施工基準や適応する金具が定められています。
例えば、スレートが屋根材で野地板が木を細長くカットしたバラ板の場合、ほとんどのメーカーでは設置不可としていることが多いです。
各太陽光パネルに合った金具や施工方法を無視して設置してしまうと、雨漏りの原因となってしまいます。
3.業者の手抜き工事のケース
3つ目の原因は、業者が工事を手抜きしてしまうことです。
太陽光発電を販売する業者には、極端に安い金額を提示し購入させようとする業者が存在します。
悪質な業者から購入してしまうと、コストを下げるため必要な施工を省いたり、耐久性の低いコーキング材を使用したり、そもそも施工に対する知識がなかったりするため、正しい施工が行われない恐れがあります。

太陽光パネルは正しく設置すれば雨漏りは防げるため、極端に安い価格で購入させようとする業者には注意するようにしましょう。
雨漏りは防げる?太陽光発電を設置する際の4つのポイント

つぎに、雨漏りを防ぐために太陽光発電を設置する際に注意する4つのポイントを解説します。
✅雨漏りを防ぐための4つのポイント
・事前に屋根の状態を確認する
・施工方法を確認する
・メンテナンス・アフター体制を確認する
・メーカーの施工研修を受けた施工業者を選ぶ
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1.事前に屋根の状態を確認する
1つ目に、事前に屋根の状態を確認することです。
屋根の劣化が激しかったり条件が悪いと、優良な施工店でも雨漏りのリスクを防ぐことはできません。
そもそも、劣化が激しい場合は太陽光発電を設置したくても設置できないケースが1割~2割程度あります。

必ず事前に現地調査をしてもらい、屋根の状態を確認してもらうようにしましょう。
現地調査をしない販売施工店からは太陽光発電を買わないようにすることをオススメします。
また、必要であれば、屋根の葺き替えや補修を先に行ってから設置したほうが安心です。
2.施工方法を確認する
2つ目に、施工方法を確認することです。
屋根材によっては、穴を開けずに設置できる施工方法もあります。
金属屋根の場合、ハゼという突起物に取り付け金具を挟みこみ太陽光パネルを設置する「キャッチ工法」という施工が可能です。
太陽光発電の設置で雨漏りの原因となるのは、穴を開けた時のコーキング処理が不十分なことが多いため、そもそも穴を開けない施工方法を選ぶことができれば、雨漏りのリスクを軽減することができます。
3.メンテナンス・アフター体制を確認する
3つ目に、メンテナンス・アフター体制を確認することです。
雨漏りを未然に防ぐには、定期的なメンテナンスが必要になります。
そのため、メンテナンス・アフター体制がしっかりしている業者に工事を依頼するようにしましょう。
太陽光発電の設置実績がある施工店は、基本的に定期メンテナンスやアフター体制がしっかりしています。
太陽光発電を1000棟以上設置していれば十分実績のある施工店といえるため、工事を依頼する前にどれぐらいの設置実績があるのか、メンテナンス・アフター体制が整っているか確認することが重要です。
4.メーカーの施工研修を受けた施工業者を選ぶ
4つ目に、メーカーの施工研修を受けた施工業者を選ぶことです。
優良な業者かどうかを判断するポイントとして、メーカーが発行している「施工ID」を持っているかどうかが重要になります。
施工IDを取得するには、メーカーが実施する施工研修を受けなければいけません。
各メーカーの施工IDを持っている施工店はそれぞれの施工基準に合わせた工事ができるため、安心して依頼できます。
そもそも施工IDを持っていない施工店に工事を依頼してしまうと、メーカーが出す太陽光発電の保証を受けることができません。

施工IDを取得した施工店に依頼することで、しっかりとした施工を行ってもらえる・太陽光発電の保証が受けられるという2つのメリットがあります。
雨漏りが発生した場合の対応フロー

つぎに、雨漏りが発生してしまった時の対応フローについて解説します。
1.現地訪問による確認
雨漏りが発生してしまった場合、まずは施工店に連絡をして現地訪問してもらい確認してもらうようにしましょう。
ただし、プロが現地を確認しても雨漏りしている箇所を特定するのが難しく、太陽光発電を設置したことが原因と紐づができないことが多いです。
雨漏りを放っておくと家自体の劣化が進んでしまうため、雨漏りを見つけたら早急に施工店に連絡しなければいけません。
2.施工店の工事補償で対応
太陽光パネルメーカーが出している保証は太陽光発電システムの機器に関する保証のため、基本的には雨漏りには適用されません。
ただし工事を依頼した施工店が工事補償に加入していれば、太陽光発電が原因か分からない場合でも工事補償で修理してもらえます。
施工店ごとに工事補償が1年のところもあれば、10年のところもあります。
施工店には事前に工事補償に加入しているか、保証期間は何年なのか確認するようにしましょう。
太陽光発電の設置による雨漏りを防ぐには施工業者の選定から!

本記事では、太陽光発電の雨漏りについて詳しく解説しました。
改めて、雨漏りの原因と設置する際のポイントを確認しておきましょう。
✅雨漏りの3つの原因
・施工ミスのケース
・屋根材に合わない金具を使用するケース
・業者の手抜き工事のケース
✅雨漏りを防ぐための4つのポイント
・事前に屋根の状態を確認する
・施工方法を確認する
・メンテナンス・アフター体制を確認する
・メーカーの施工研修を受けた施工業者を選ぶ
太陽光メーカーの推奨金具で適正な工事をすれば、雨漏りする心配は基本的にはありません。
雨漏りを起こしてしまうのは、施工実績があまりない施工店や仕事が雑な施工店です。
当社アイデンは、これまで関西エリアで20,000件以上の太陽光発電を設置しており、各太陽光メーカーの施工IDも取得しており、アフターケアもしっかりしています。
太陽光発電を設置したいけど雨漏りが不安という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフがお客様の屋根にあった施工方法で正しく設置するため、太陽光発電を設置した後でも安心して電気代を節約したり災害に備えることができるようになります。